バイブコーディング × Cursor 入門講座 01

Cursorとは何か?

AIアシスタントと対話しながらコードを書く、次世代のエディタ

VSCode(Visual Studio Code)をベースにしており、操作感はVSCodeとほぼ同じですが、 「コードへのAIチャット統合機能」 が圧倒的に強化されています。

できること(ざっくり)

機能 説明
🤖 コードにコメントするとAIが補完してくれる // make this responsive → すぐ実装
💬 どこでもAIチャット 画面右 or インラインで自然文から命令可能
🧪 テスト生成やデバッグも一緒にできる 自動テストコード生成も可
✏️ 複数ファイルを横断してAIが編集 指定した範囲だけ・全体設計も理解する

1-1. インストール手順

Step 1:公式サイトにアクセス

Step 2:OSにあわせてダウンロード

  • Windows:.exe ファイル
  • macOS:.dmg ファイル
  • Linux:AppImage or .deb
Cursor ダウンロード

Cursor ダウンロード

Step 3:インストールして起動

  1. 通常のアプリケーションと同様にインストール
Cursor インストール 01
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  1. 起動後、VSCodeそっくりな画面が立ち上がるはずです
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サインアップ

Cursor インストール 09

「Import from VS Code」か「Skip and continue」何方を選ぶか?

【おすすめ】Import from VS Code(VSCodeから設定を引き継ぐ)

  • キーバインド(ショートカット)
  • 拡張機能
  • テーマ(カラースキーム)
  • ユーザー設定(settings.json)

➡ VSCodeに慣れている方には最適です。 そのまま「Import from VS Code」をクリックして問題ありません。

🔸 Skip and continue(真っさらな状態から始める)

  • 最小構成で起動したいとき用
  • 拡張機能や設定をゼロから組み直したいときに

➡ VSCodeの設定を一切持ち込みたくない場合はこちらを選びます。

🚀 今後に影響する?

  • 後からでも設定や拡張機能はカスタマイズ可能です。
  • 今の段階では「Import from VS Code」で大丈夫です。
Cursor インストール 10

1-2. OpenAI APIキーの設定

CursorはChatGPTのAPIキーを使ってAIとやり取りします。

インストール後、OpenAI APIキーの入力が出なかった場合は、以下の手順で手動設定できます。

OpenAI APIキーの入力手順(手動)

  1. 画面右上の歯車アイコン(⚙)をクリック
  • → メニューから Settings を選択
  1. 左側の「Models」→「API Keys」
Cursor 設定 APIキー 01 Cursor 設定 APIキー 02

Step 1:OpenAIのAPIキーを取得

👉 https://platform.openai.com/account/api-keys

名前は「Cursor」にしました。

Cursor 設定 OpenAI API KEY

Step 2:Cursor起動時に表示される「APIキーを入力」画面にコピペ

入力後は保存されるので次回から不要です

✅ GPT-4(gpt-4-0125-previewなど)にも対応しています(料金に注意)

Cursor 設定 OpenAI API KEY 2

補足:CursorのAPIキー保存挙動

  • 「Verify」で正常に通過すれば、内部的に保存されています。
  • 設定画面を閉じて再度開くと セキュリティの都合上「空」に見えるだけ です。
  • 実際には ~/.cursor ディレクトリなどのローカル設定にキーが保存されています。

動作確認の方法(簡単テスト)

右上の New Chat に   📝「このエディタで何ができますか?」   など入力して送信

AIがレスポンスすれば 連携完了!

チャット画面がない場合は以下。

  1. View -> Open View
  2. New Chat
Cursor チャット動作テスト1
Cursor チャット動作テスト2
Cursor チャット動作テスト3

1-3. 最初に試すおすすめ操作

① コードにコメントを打って、AIに書いてもらう

// create a responsive navigation bar

これだけで、AIがナビゲーションバーを生成します。

② チャットから直接依頼する

  • 右下または右サイドバーにある「Chat」ボタンを押す

  • 「3つのカードを並べて、ホバーで色が変わるデザインにして」などと書く

③ .md ファイルで要件を作る(次回以降で詳しく)

# ToDoアプリの要件定義

## 機能
- タスクを追加できる
- タスクを削除できる
- タスクの完了状態を切り替えられる

## UI
- 入力フォーム(テキストボックス+追加ボタン)
- タスクリスト(各タスクに完了チェック+削除ボタン)

## 技術スタック
- HTML / CSS / JavaScript(Vanilla)

このようなMarkdown要件から、プロトタイプを生成可能。

.md ファイルで要件を作る 01
WEB(Hugo)用に作成した、my-blogフォルダ内に、cursorフォルダを作り、その中にtodo-spec.mdを作成。 ファイル作成後に画面左下にgit云々のメッセージがあり、cursorがGIT用に作られたフォルダである事を感知したようです。

✅ 確認まとめ

項目 状態
todo-spec.md の構成 Markdown構文も見出しも適切 ✅
保存場所 my-blog/cursor/ → ローカル環境での管理にも最適 ✅
Git連携 CursorがGitリポジトリを自動認識(メッセージ表示) ✅
エディタ右側のAI プロンプト応答も確認済み ✅

🔹3. 要件定義をAIに読ませて構造化する

Markdownファイルを「プロンプトの前提知識(コンテキスト)」として与えた上で、AIに以下のように指示

  1. 右のAIチャットエリア下部の + Add Context をクリック todo-spec.md を選択(またはドラッグで追加)

  2. チャット欄に入力

この要件定義をもとに、ToDoアプリのHTML/CSS/JS構造を提案してください。
まず、全体構成を箇条書きで提示し、その後にベースコードを作ってください。

補足:

  • 構造を最初に提示させることで、コード生成の見通しが立ちやすくなります。
  • 生成されたコードは、Cursor内で直接実行・修正・再指示が可能です。
.md ファイルで要件を作る 02
.md ファイルで要件を作る 03

mdファイル選択後、プロンプトを投げるとコードを自動生成。

.md ファイルで要件を作る 04

現在の状況

  • todo-spec.md に要件定義 → AIが正しく解釈して構成を理解
  • チャットウィンドウ右側で:
    • app.js(JavaScript)
    • index.html(HTML)
    • style.css(CSS)
  • それぞれのコードが提示されており、ChatGPTのように自然な説明付きで表示

次にできること(おすすめ順)

  1. ファイルへ自動反映(Apply)
  • 各コードブロックの上部にある「Apply to todo-spec.md」などのボタンを押すと、コードを選択したファイルや新規ファイルに挿入可能。
  1. プロジェクト構造を作る
  • 同じフォルダに以下を作成:
index.html
style.css
app.js
  • 提案されたコードをコピペまたはApplyで配置。
  1. Live Serverなどで動作確認
  • HTMLをブラウザで開いて、実際にToDoアプリを操作してみる。
  1. AIへのフィードバック or 改修依頼
  • 右側チャットに以下のように入力:
チェックしたタスクはリストの一番下に移動するようにして。

または

削除ボタンをもっと目立たせてください(CSS変更)

初めてで不慣れな為、3つのファイルは、手動でコピペして作成・動作を確認。 index.htmlファイルをChromeにドロップした結果。

.md ファイルで要件を作る 05
.md ファイルで要件を作る 06

バイブコーディングの本質

  • 🎯 要件定義 → 自然文で伝える
  • ⚙️ AIが設計・実装 → ファイルに展開
  • 🔁 ユーザーが操作しながら微修正・拡張を指示

ここまでで、第一歩をクリア。

### 操作ミス

「Apply to todo-spec.md」を押すと、緑色の入力ボックスが表示される。

.md ファイルで要件を作る 06

緑色の枠は「AI提案のコードをこの位置に挿入するプレビュー」。

今の状態

  • Apply to todo-spec.md を押したことで、挿入対象ファイルが todo-spec.md に指定されてしまった。
  • つまり、「index.html のコードを todo-spec.md に貼り付けようとしている状態」です。
  • これは誤りです。HTMLやCSS、JSは .md(マークダウン)に貼るのではなく、それぞれの専用ファイルを作成すべきです。

正しい手順(今後の流れ)

  1. プロジェクトフォルダに以下のファイルを新規作成
  • index.html
  • style.css
  • app.js
  1. それぞれのコードをコピー&ペースト
  • Cursorの右側チャットウィンドウに表示されたコードブロックからコピー。
  • 対応するファイルへ貼り付け。
  1. または:
  • コードブロック右上にある … から Apply to file を選んで、目的のファイル(例:index.html)を選択。

操作の補足

  • 緑のボックスは「仮挿入」状態です。
  • クリックで確定挿入、またはキャンセル可能。
  • 間違ったファイルを指定してしまったら、コードブロック右上のボタン(Apply to file)を再度選び直すことで回避できます。

1-4. 日本語でも使えるの?

はい、日本語でも十分動作します。

ただし、プロンプトの精度を高めたい時は以下のように調整するとベター:

× あいまい指示 ○ 改善されたプロンプト
ボタンを設置して 右上に「ログイン」ボタンを追加してください。
綺麗なデザインで Card UIを使ったモダンなデザインでお願いします

よく使うショートカット

操作内容 ショートカット(Win/Mac)
AIチャット起動 Cmd/Ctrl + Shift + L
インラインでAI呼び出し Cmd/Ctrl + I
コードに対するAI編集 Cmd/Ctrl + J(範囲選択後)

今後の展開

Cursorはただのエディタではなく、

  • コーディング補助

  • リファクタリング

  • テスト

  • UI/UX調整

などの全てをAIパートナーと共に行う新しい開発体験を提供します。

次回

🧾 2. Markdownで要件定義を書く

に進みます。 Cursorの“核”ともいえる要件ドキュメント作りに踏み込んでいきましょう。

準備OKになったらいつでもどうぞ。お待ちしています!