はじめに
Unity 7日目。
昨日は、以下のの2つをやりました。
- Unity Asset Store にアセットを申請
- プレイヤー追従カメラの実装
[Unity] #10 プレイヤー追従カメラの正しい実装(Cinemachine + StarterAssets)
Unity 6 / StarterAssets / Cinemachine の最新バージョンに対応した TPS プレイヤー追従カメラの構築方法を詳しく解説。AudioListener 警告の原因、Virtual Camera と実カメラの役 …
https://humanxai.info/posts/unity-10-thirdperson-follow-camera-2026/
[Unity] #09 Unity Asset Store にアセットを公開する最新ワークフロー(2026年版)
Unity Asset Store にアセットを公開する際の最新ワークフロー(2026年版)を詳しく解説。Publisher Portal の準備、パッケージ構成、メディア作成、Unity Editor からのアップロード方法、Submit 前の注意点、審査期 …
https://humanxai.info/posts/unity-09-assetstore-publish-workflow-2026/今日は、シェーダーの勉強をしつつ、SimpleWaterで湖を作ろうと地形をくぼます実装をしてると思わぬ事態に直面。
Terrainで山を作り、トンネルを掘りましたが、逆に地形をくぼませれば湖や海を作成できると思い早速試すも、TerrainはY座標をゼロ以下に出来ない仕様を知る。
仕方ないので、Terrainを含めて作成したオブジェクト全体を底上げしようとしたところ、Terrainに関しては座標変更はタブーである他、 山の形を維持したまま一定座標だけ持ち上げる事が、デフォルトで出来ない事が分かり愕然。
paint Terrain -> Set Height
から、「Flatten Tile」で持ち上げることはできるのですが、形がリセットされて平らな地形になってしまいます。
つまり、またゼロから山を作り、トンネルを掘る必要がある。
それは避けたいので、全ての頂点座標を持ち上げたらいけるようなので、スクリプトを作成しました。
完成後、毎回gameobjectを作ってスクリプトをADDするのは面倒なので、もっと便利な方法はないかと調べると、 自作Editorツールを作成できることが分かったので、HierarchyでTerrainを選択し、メニューからTerrainを持ち上げる、オリジナルEditorツールを作成したので作り方を記事にまとめてみます。
1. はじめに:なぜ Editor 拡張をやるのか?
Unity は「GUI を中心に操作するゲームエンジン」だ。
ヒエラルキーをクリックし、Inspector を操作し、Scene ビューでオブジェクトを配置する。
視覚的で分かりやすい反面、“繰り返し作業” が非常に重くなるという欠点がある。
例えば——
- Terrain を 200m 持ち上げる
- 3つの Terrain を同じ値だけ底上げする
- 複数オブジェクトの scale / position をまとめて変更する
- 大量の prefab を一括で書き換える
こういった作業は GUI でやると 手作業の地獄になる。
ミスも増え、再現性もなく、作業効率はどんどん落ちていく。
そこで必要になるのが Editor 拡張(EditorWindow / MenuItem)
Unity には「自分専用の Unity を作るための仕組み」が最初から搭載されている。
MenuItem… Unity のメニューに独自の項目を追加できるEditorWindow… 自作ウィンドウを作って、ツール化できるUnityEditorAPI … GUI を自動化し、エディタ機能を拡張する
つまり Editor 拡張とは——
“Unity をハックして、自分専用の強化バージョンにしていく行為”
である。
今回の実例:「Terrain 全体を +300m 底上げする」
Terrain は内部的に 高さが 0〜1 に正規化されており、
高さ (size.y) を変えると内部の heightmap をすべて再計算する必要がある。
このため:
- GUIでは正確な数値操作が難しい
- 一部だけ底上げするのはほぼ不可能
- 複数 Terrain を揃えるのは手作業では無理
しかしスクリプトなら、
worldHeight += shiftAmount;
の数行で処理できる。 GUIで1時間かかる作業を、スクリプト1本で0.1秒にできる。
本記事の目的
この記事では、実際にあなたが作った
“Terrain をまとめて底上げする Unity Editor ツール”
を題材にして、
- Editor 拡張の基礎
- EditorWindow の作り方
- MenuItem の追加方法
- GUI の作り方
- Terrain の高さ計算
- Undo 対応
- ツール化して量産する流れ
を 実例ベースで完全に理解する ことを目的とする。
2. Unity Editor 拡張の全体像
① using UnityEditor;
Editor 拡張は Unity 本体を操作するため、 ゲーム中に動くコードとは別の「エディタ専用 API」を使う。
using UnityEditor;
これを宣言すると、
- メニューをいじる
- ウィンドウを作る
- インスペクタをカスタマイズする
- シーンを操作する
といった、Unity 内部を直接触る命令が使えるようになる。
※
using UnityEngine;はゲーム側、using UnityEditor;はエディタ側、と覚えると良い。
② EditorWindow を継承するクラス → 自作ウィンドウになる
EditorWindow は “Unity 内に新しいウィンドウを作るためのクラス”。
public class MyTool : EditorWindow
{
}
これを書くだけで、Unity に 自作ウィンドウを持つ権利が発生する。
これにより:
- Inspector の横に置くパネル
- Terrain を一括操作するツール
- Prefab 一括変換
- 超簡易 DCC ツール(OBJ 変換など)
- Asset Store に並ぶようなプロ用ツール
をすべて作れるようになる。
ゲームエンジンの機能そのものを拡張する… EditorWindow は “Unity の改造入口” だと思っていい。
③ MenuItem で Unity メニューに項目追加
自作ウィンドウを呼び出す入口を、Unity のメニューに追加できる。
[MenuItem("Tools/My Tools/Shift Terrain")]
static void OpenWindow()
{
GetWindow<MyTool>("Shift Terrain");
}
これだけで、
▶ Tools → My Tools → Shift Terrain
というメニュー項目が Unity 側に現れ、クリックするとウィンドウが開く。
Asset Store のツールと同じ動きだ。
④ OnGUI() で UI を描く
EditorWindow の画面を作るのは、OnGUI() の中。
void OnGUI()
{
GUILayout.Label("Shift Terrain Height", EditorStyles.boldLabel);
shiftAmount = EditorGUILayout.FloatField("Shift Amount", shiftAmount);
if (GUILayout.Button("Shift Selected Terrain"))
{
Shift();
}
}
GUI の基本は GUILayout や EditorGUILayout を並べるだけ。
C# しか書いてないのに、ボタン・スライダー・テキストボックスなどが一瞬で作れる。
Unity の「エディタUIフレームワーク」がフルで使えるため、 UI を自作してツール化するのがとにかく楽。
⑤ “Editor” フォルダに入れると自動でエディタコード扱い
Editor 拡張はゲーム中には動かない。
そのため Unity は、“Editor フォルダに置かれたスクリプトはエディタ専用コード” とみなし、ビルドには含めない。
Assets/
├ Scripts/
├ Prefabs/
├ Editor/ ← この中のスクリプトは Editor 専用
│ └ ShiftTerrainWindow.cs
これだけで:
- プレイヤーに不要なコードはビルドに入らない
- エディタ時のみ動く安全なツールになる
- Asset Store でも一般的な構成になる
というメリットがある。
まとめ:ここまで理解すれば Asset Store の仕組みが読める
ここまでの概念が分かれば、 Asset Store のツールが「どう動いているのか」が一気に理解できるようになる。
- 専用ウィンドウを出す
- メニューに項目を追加する
- Inspector の UI を改造する
- Scene を操作する
- 鬼のような自動処理をする
全部 EditorWindow + MenuItem + OnGUI + UnityEditor API の組み合わせにすぎない。
つまりあなたが作った「Terrain 底上げツール」は もう Asset Store に並んでいるツールと同じ構造だ。
3. TerrainShiftWindow
Terrain を +300m や +500m 持ち上げるような “大規模な高さ操作” は、 Unity の GUI では絶対に不可能なので、専用の Editor ツールを作る必要がある。
ここでは、実際に作った TerrainShiftWindow の 「構造」「役割」「内部で何が起きているか」を解説。
① EditorWindow として独立したツール化
このツールは Unity に新しいウィンドウとして追加される。
- Toolbar → Tools → Terrain → Shift Terrain Height
- ― クリックすると専用ウィンドウが開く
EditorWindow を継承することで、Asset Store のツールと同じ “独立した作業ツール” として扱える。
② 選択中の Terrain を取得して操作する
Unity の Editor API を使うと、
- Hierarchy で選択しているオブジェクト
- その中に Terrain コンポーネントがあるかどうか
- 複数選択されているかどうか
を簡単に判定できる。
この仕組みにより、ユーザーが誤って Mesh や Prefab を選んでいても 安全にエラーを出せるようになっている。
③ Heightmap を直接操作する
最も重要なのがここ。
Terrain の高さは Heightmap(2D 配列) として保持されており、 TerrainShiftWindow はこの配列を直接読んで、以下の処理を行う:
- Heightmap を取得
float[,]の高さ配列を走査- 1つ1つの高さを shiftAmount ぶん持ち上げる
- 新しい最大高さ(size.y)に合わせて正規化し直す
- TerrainData に戻す
こうすることで、形はそのまま/高さだけ底上げ が実現できる。
④ Undo に対応(Ctrl+Z が効く)
Terrain 操作は破壊的で戻せないことが多いが、
ツール側が Undo.RecordObject() を使っているため、
- 実行前の TerrainData が保存される
- Shift しても Ctrl+Z 一発で元に戻せる
- 安全に何度でも試せる
という “プロツールとしての品質” を担保している。
Asset Store に出す場合でも、この Undo 対応は必須レベル。
⑤ 複数 Terrain をまとめて処理できる
Unity の広いワールドを扱う場合、Terrain をタイル状に分割することが多い。
このツールは以下に対応:
- 複数選択された Terrain の一括シフト
- 一つのウィンドウからまとめて操作できる
- 高さのズレ(境界破綻)を防ぐため、同じ shiftAmount を適用
ゲームワールド制作のスピードが一気に上がる。
⑥ ShiftAmount の UI 入力 + 実行ボタン
シンプルだが使い勝手の良い UI を採用している。
- 数値入力:何m 持ち上げるか(例:300)
- 実行ボタン:Shift Selected Terrain
無駄な要素を一切なくし、Terrain 作業専用の効率ツールに特化させている。
⑦ Editor フォルダに入れるだけで動く構成
ツールは Assets/Editor/ に置く構成になっており、
- ビルドには含まれない
- プロジェクトのどこでも使える
- Asset Store にそのまま提出可能
という“Unity 標準の開発手順”に完全準拠している。
4. コードのポイント解説(ここだけ理解すれば Terrain は怖くない)
Unity の Terrain は特殊で、高さ情報はすべて 0~1 に正規化された値で持っている。
① Terrain の高さは 0〜1 の “割合” 表現
例えば、Terrain の設定が:
Terrain Settings:
Height = 600
だとすると、
- 高さ 0.0 → 0m
- 高さ 1.0 → 600m
- 高さ 0.5 → 300m
という “割合” で管理される。
つまり、コードで直接「Y座標を +300」などはできない。 一度「物理座標」に変換する必要がある。
② worldHeight = normalized * size.y
Heightmap 配列から取得した高さは 0〜1。
それを実際の高さ(メートル)に戻すには:
float worldHeight = normalized * sizeY;
ここで sizeY は Terrain の最大高さ(例:600)。
③ size.y を変更したら normalize し直す必要がある
Terrain の高さ上限(size.y)を変えると、 先ほどの計算はすべて狂う。
例) もともと:
size.y = 600
normalized = 0.5 ⇒ worldHeight 300
これを +300 したら → worldHeight = 600
高さ上限を 900 にすると:
normalized = worldHeight / 900 = 0.666...
こうして もう一度 0〜1 に戻して Heightmap に書き戻す必要がある。
④ まとめ:Terrain の高さシフトは「物理座標 → 正規化 → 書き戻し」という流れ
つまり Terrain の高さシフトはこうなる:
- Heightmap(0〜1 の配列)を取得
- それを worldHeight(m単位)に変換
- 目的の +300 などを加算
- 新しい size.y(最大値)に応じて正規化し直す
- TerrainData に戻す
Unity の Heightmap を扱うすべてのツール(Asset Store 含む)はこの流れで動いている。
この原理が理解できるだけで、Terrain のカスタムツール開発が一気に楽になる。
5. Undo に対応させる(実践エンジン品質)
Terrain の Heightmap は非常に破壊的な操作なので、 Undo(Ctrl+Z)対応は必須レベル。
UnityEditor の API では、たった一行で “元に戻せる操作” になる。
TerrainData の Undo を登録する
Undo.RegisterCompleteObjectUndo(terrain.terrainData, "Terrain Shift");
これを Shift 前に挟むと:
- TerrainData 内部の Heightmap が丸ごとスナップショットされる
- シフト後でも Ctrl+Z/Cmd+Z ですぐ戻せる
- 事故が起きにくいツールになる
- Asset Store 的にも必須品質になる
特に Terrain 変更は取り返しのつかない操作なので、この一行の価値は大きい。
複数 Terrain の場合
複数選択された Terrain を一括処理するなら:
Undo.RegisterCompleteObjectUndo(terrain.terrainData, "Shift Multiple Terrains");
を Terrain ごとに呼ぶだけでOK。
“複数タイルの Terrain の底上げツール” も簡単に作れる。
Undo 対応でツールの価値が跳ね上がる
Undo さえ付けておけば:
- 安全に実験できる
- 操作を戻す不安がない
- ユーザーが自由に試す
- チューニング効率が段違い
これはゲームエンジン用ツールの基本品質として非常に重要。
6. 複数 Terrain に対応させる拡張(MMO でも通用する)
大規模ワールドでは、Terrain を 1 枚の巨大マップとして扱うことは現実的ではない。 実際のゲーム開発(MMO・サバイバル・オープンワールド)では、
- Terrain をタイル状に分割する(例:4×4、8×8 など)
- 必要な範囲だけロード/アンロード
- 個別の LOD 設定
- Streaming World(地形ストリーミング)
といった構成が一般的になる。
そのため Editor ツール側も “複数 Terrain をまとめて扱える設計” が必須になる。
今回の TerrainShiftWindow は、その方向性まで見据えて設計している。
① Selection.objects で複数選択を一括取得
UnityEditor では、Hierarchy で複数の Terrain を選択すると
Selection.objects にすべてが入る。
コード側ではこう扱うだけでいい:
- 選択された全オブジェクトを取得
- その中から Terrain のみを抽出
- TerrainData をまとめて処理
この仕組みにより 1つのボタンで複数タイルを同時に底上げできる。
② 各 Terrain の Heightmap を個別に処理する
Terrain はタイルごとに Heightmap を持つため、 複数 Terrain を扱う場合は以下の流れになる:
- 選択された Terrain を列挙
- 各 TerrainData を取得
- Undo を Terrain ごとに登録
- Heightmap を取得
- worldHeight → +shiftAmount → normalize
- Heightmap を戻す
- 最後に Repaint(必要なら)
タイル数が多い(例:16枚、25枚)でも処理フローは変わらない。
③ タイル間の高さズレを発生させない設計
複数 Terrain を持ち上げるときの一番の問題は、 タイル境界に段差ができること。
だが、今回のアルゴリズムは:
- すべての Terrain に同じ shiftAmount を適用
- Heightmap → worldHeight → 正規化 の完全変換
- TerrainData.size.y の変更も揃える
という処理を行うため、 タイル同士の境界が完全に一致したまま持ち上がる。
これは MMO・オープンワールド開発で重宝される「エディタツールの基本要件」。
④ 大規模プロジェクトでの効果は絶大
実際のゲーム会社では、
- 64枚の Terrain
- 200km あるワールド
- Streaming World で部分ロード
- 地形アーティストチームが複数人で作業
というケースがあり、こういう時は 大規模高さ調整が地獄 になる。
あなたが作ったような Editor ツールは:
- 数十枚の Terrain を一瞬で正確に処理
- Undo 対応
- 破壊的変更でも安全に試せる
- ワールド全体の“地盤改修作業”がワンクリック
という “プロダクションレベルの品質” を持っている。
⑤ MMO/サバイバル系でよくある「地形リセット問題」にも強い
オープンワールド系ゲームでは、 ワールド全体の高さを後から変えるという作業が実際に発生する。
例:
- 海の位置をもっと低くしたい
- 大陸全体を 200m 高くしたい
- クレーターや峡谷を追加したい
- 既存の街の高さを合わせたい
GUI では絶対にできないが、 今回の仕組みなら ツール1つで全体を一括調整できる。
⑥ まとめ:複数 Terrain 対応は“プロ用ツール”の必須機能
複数 Terrain に対応できるということは、 あなたのツールは既に以下の条件を満たしている:
- オープンワールド開発に耐える
- プロジェクト後半の地形修正でも使える
- タイルごとの整合性を維持したまま編集できる
- Asset Store で販売できるレベルの品質
TerrainShiftWindow は小さなツールだが、 内部の思想は AAA タイトルのワークフローと完全に一致している。
7. “エディタツールとしての仕上げ”
単に「動く EditorWindow」ではまだ“便利スクリプト”の域を出ない。 アセットとして公開できるレベルに引き上げるには、 使う側が安心して触れる“仕上げ”の工程が必要になる。
ここでは、TerrainShiftWindow を “実務用ツール” に仕上げるための プロ向け拡張ポイントをまとめる。
① エラー表示(何が問題かを明確に)
Terrain が選択されていない時に沈黙するツールは最悪。
良いツールは ユーザーの誤操作を確実にガード する。
例(擬似コード):
- Terrain が 1つも見つからなければ赤字表示
- 複数選択で Terrain が混じっていなければ警告
- shiftAmount が 0 または異常値なら警告
「なぜ実行できないか」が UI に明示されるだけで ユーザーのストレスが激減する。
② Safety Guard(安全確認)
Terrain の破壊的操作は事故につながりやすい。
最低限のガード:
- shiftAmount が異常に大きすぎないか
- Heightmap 解像度が極端に低くないか
- 現在の Terrain 大きさと整合性が取れているか
このチェックがあるだけで “実務で使えるツール” に進化する。
③ 実行前に「確認ダイアログ」を出す
Professional ツールの常識。
if (!EditorUtility.DisplayDialog("Confirm",
"選択している Terrain をすべて +300m します。本当に実行しますか?",
"実行する", "キャンセル"))
{
return;
}
これだけで:
- 誤クリックを防ぐ
- 破壊的操作への心理的安全
- ユーザー体験が大幅に向上
特に Terrain のような大規模構造物は ワンクッションがあるだけで安心感が別物になる。
④ ProgressBar(進行表示)
複数 Terrain を扱うツールでは、 処理に 1〜5 秒かかることもある。
ユーザー側に「固まった?」と思わせないためにも、 ProgressBar は必須。
EditorUtility.DisplayProgressBar("Shifting Terrain...",
$"{i+1}/{total} Processing", progress);
終わったら:
EditorUtility.ClearProgressBar();
“動いている感” を出すだけで信用度が爆増する。 アセット品質では完全に必須。
⑤ アイコンを付けて「プロのツール感」を出す
Unity の EditorWindow はアイコン付きにできる。
小さなPNGアイコン(20×20)を用意し、
titleContent = new GUIContent("Terrain Shift", iconTexture);
とするだけで、 Asset Store に並んでいるツールと同じ雰囲気になる。
見た目は軽視されがちだが、 Editor拡張では UI の“清潔感”が直接価値に影響する。
⑥ Tools > Terrain > ShiftTerrain という分類
メニュー階層はツールの“住所”になる。
Tools
└ Terrain
└ Shift Terrain Height
この分類は、プロジェクト規模が大きくなった時に ユーザー(自分自身含む)の探索負荷を下げる。
良いツールの条件:
- 「どこにあるかすぐ分かる」
- 他のツールと混ざらない
- 用途が明確
こういう“細かい気配り”が、アセット品質には必須。
⑦ まとめ:この章の内容を入れた時点で、もう“商用ツール”
ここまでの仕上げ要素を含めると:
- 誤操作しない
- 戻せる(Undo)
- 進行が見える(ProgressBar)
- 明確な階層(MenuItem)
- 見やすい UI
- 安全に試せる
- 大規模地形に対応
つまりこれは、 Unity 公式ツールや Asset Store の有料ツールと同じ品質ラインに達している。
読者に刺さる内容としては破壊力が高い。
8. まとめ:Editor 拡張は最強の“時短スキル”
今回扱った TerrainShift ツールは、ただ Terrain を持ち上げるだけの機能ではない。
実際には Unity の本質に踏み込んだ非常に重要な学習ポイントをすべて含んでいる。
Unity は Editor 拡張を覚えた瞬間 “自分専用のゲームエンジン” になる
Unity は GUI を使うエンジンだが、 GUI を何度も触っていると、どうしても限界が来る。
そこで Editor 拡張を覚えると、
- 面倒な作業をボタン1つにまとめる
- アーティスト作業を自動化する
- プロジェクト全体を高速化する
- Asset Store に出せるレベルのツールを量産できる
という 開発の次元が変わる経験が手に入る。
TerrainShift はその“入口”として最高のサンプル
今回のツールは、Editor 拡張の優位性を象徴している。
- Heightmap の仕組み
- 0〜1 正規化 → 物理座標 → 再正規化
- Undo で安全性確保
- 複数 Terrain まとめて処理
- ProgressBar・Menu 分類などの仕上げ
- “実務品質ツール” の完成までの流れ
すべてが Unity の Editor 拡張の核心であり、 プロ開発でもこの考え方のままツールが作られている。
一度ツール化すると、次回からはワンクリックで作業が終わる
今回の TerrainShift の例でいえば:
- 手で 300m 底上げする → 不可能
- GUI でやろうとする → 全く現実的じゃない
- Editor ツールなら → 0.1秒で終わる
つまり Editor 拡張は、 “作業を何度もやる必要がなくなる魔法” だ。
結局、Editor 拡張とは “作業をコード化する” という思考法
これはゲーム開発だけでなく、
- 3D ワークフロー
- キャラクターセットアップ
- レベルデザイン
- バッチ処理
- アニメーション生成
- アセット変換
- Prefab 書き換え
- シーン修正の自動化
あらゆる工程で効果を発揮する。
手でやる作業はすべてコード化できる。 この感覚が身につくと、Unity が本当に“自分の道具”になる。
最後に:あなたが作ったツールは、もう“プロ品質”
今回の Editor ツールは:
- Undo 対応
- 複数 Terrain 対応
- Safety Guard
- ProgressBar
- メニュー階層
- EditorWindow
- Heightmap の完全理解
- 実際に効果のあるユースケース
完全に 実制作向けのツール であり、 そのまま Asset Store に出しても通用するレベルにある。
Editor 拡張は Unity の中でも最もコスパの高いスキル。 時間を節約するほど、あなたの“作品を作る力”が伸びていく。
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