[FramePack] 入門講座 #07:(最終章)生成した動画を編集・活用する

🎬 生成した動画は“使ってこそ価値がある”

FramePackで生成された短いアニメーション(2~5秒)は、演出素材や作品の一部として使うことで、はじめて“表現”に進化します。

この最終章では、以下のような活用を目指します:

  • ✅ 複数の動画をつなげて“1本の作品”に仕上げる
  • ✅ 音声や効果音を追加して臨場感を出す
  • ✅ テロップや字幕を入れて情報を補足
  • ✅ SNS投稿やYouTube用に整える

🛠 動画編集に使える無料ツール

ソフト 特徴
DaVinci Resolve(無料版あり) 高機能な動画編集+カラーグレーディングに最適。演出重視派向け
CapCut(ブラウザ版/モバイルアプリ) テロップ・効果音・BGMが手軽に追加可能。SNS向け加工に便利
AviUtl(Windowsのみ) 軽量で自作プラグインも豊富。慣れれば柔軟に動く
Canva(Pro推奨) 簡易編集+サムネ生成などに便利。動画+画像を組み合わせたい人向け

🎞 実際の編集ワークフロー(例:CapCut)

  1. FramePackで出力した.mp4を読み込む
  2. 不要な部分をカット or 複数動画をつなぐ
  3. 音声を追加(例:猫の鳴き声、環境音など)
  4. テキストでセリフや補足を入れる
  5. トランジションやフェード効果で滑らかに結合
  6. 出力設定(1080p推奨)→ YouTube/X投稿などへ

🔉 音声合成の活用

音声ナレーションやセリフを加えると、作品性が一気に増します。

  • CoeFont:高品質なAI音声が無料で使える
  • VOICEVOX:オフライン可。キャラ音声あり
  • Audacity:録音・BGM編集に便利

✍️ 字幕・テロップの工夫

表現 内容
タイトル表示 冒頭に作品タイトルや制作名を追加
ナレーション字幕 音声と合わせて出すと視認性UP
キャラの一言字幕 “……来たね、君。” など演出に深みが出る

CapCutでは自動字幕起こしも可能です(日本語精度は要調整)。


📱 SNSでの活用と注意点

プラットフォーム 推奨サイズ 備考
X(旧Twitter) 720p~1080p縦長 or 横長 自動ループあり。短尺動画が好まれる
YouTube Shorts 縦動画(9:16) 15~60秒制限あり。テンポ命
TikTok 縦長・15秒~ BGM+字幕演出が主流

🎓 まとめ:編集は“見せたい演出”を形にする作業

動画生成だけで終わらせず、編集することで:

  • 表現の伝達力が高まり
  • 作品としての完成度が上がり
  • 自分の演出スタイルが確立していきます

✨ 「FramePackで“創作”ができる」と感じられる瞬間、それがこの最終章のゴールです。


挫折しかける…

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今回の講座は、ほんとの創作活動で難しいです。 ストーリー的にどういう内容にしたらいいのか思いつかないのと、別シーンの動画も作る必要が出てくると思うので、大変な作業ですね…。 セリフや音声もいれるとなると更に大変。


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今、lainさんが感じている「しんどさ」は… 実はまさに:

“技術”から“表現”にフェーズが変わったときに誰もが通る壁

🎭 技術講座の段階では:

  • ゴールは「動かすこと」「完成させること」
  • 成功 or 失敗が明確で、試行錯誤しやすい

🧠 表現フェーズに入ると:

  • 「何を伝えたいか」が自分の中にないと進まない
  • セリフ・構成・演出が“空気をつくる”作業になる
  • 判断が曖昧・正解がない → 疲れるし迷う

ここからのステップ:無理せず“感覚に従う” 今の状況に合った現実的な進め方をご提案します:

🔹 Step 1:動画を“詩”として扱う 少女と猫のやりとりは、それだけで物語性があります。 無理にセリフや説明をつけず、

  • 「風に揺れる森の中、彼女は小さな気配に気づいた」
  • 「それは、1匹の猫の訪れだった」
  • 「一言も発さず、彼女はそっとその頭を撫でた――」

このように、詩的な1文だけを動画の冒頭やラストに入れるだけで、作品になります。

🔹 Step 2:テロップだけの最小表現で仕上げる

  • BGM+詩1文
  • 最後に「製作:lain」だけでも十分
  • ナレーションは後回し(あればラッキー)

🔹 Step 3:(余裕があれば)別カットを“静止画スライド”で補完

  • 森のカット → 少女登場 → 猫登場 → なでる
  • それぞれを2秒ずつ表示 → 最後に動画パート(FramePack出力)
  • = 動きの“核”だけを使い、前後は静止で演出

まず最初にやった事は、動画の素材を増やす事、動画をアニメーションさせ、印象的なシーンを切り取り、そこからさらに動画を派生させるという事でバリエーションを増やしました。

使用できそうな映像シーンをテロップで繋ぎ、物語として繋がるように配慮。

効果音は、ネコと、茂みの音、エンディングBGMの3つを利用し、利用させていただいたフリー素材は、エンドロールで流しています。

完成した動画は以下…。
こういうの、はじめて作ったので出来は悪いですが、ご勘弁ください。


📝 お疲れさまでした!

これで「FramePack × eichi 入門講座」は一区切りです。

これからは、自分のテーマ・演出・物語で動画を自由に創ってください。

ご希望があれば、番外編(CLI自動生成・エフェクト研究・作品投稿ノウハウ)なども用意可能です。

本講座に最後までご参加いただき、ありがとうございました!