[FramePack] 入門講座 #01:FramePackとは?その特徴と活用可能性

🎬 FramePackとは?

FramePack(フレームパック) は、AIによって連続的な画像(フレーム)を生成することで、2Dアニメーション風の動画を作成するオープンソースツールです。

通常、AIで動画を作成するには**非常に高いスペック(VRAM 24GBなど)が求められる一方、FramePackは軽量で動作可能(VRAM 6〜8GBでも可)**という特長があります。


✅ 他の動画AIと比べたときの違い

項目 FramePack 他の動画AI(例:Runway、SVD)
VRAM要件 6〜8GBでOK 16〜24GB以上必要が多い
特徴 2Dイラストが"ぬるぬる動く" リアル系や実写寄りが多い
処理方式 静止画→中間フレーム生成(補間) テキスト→動画または1枚絵→全体生成
制御性 モーション方向や一貫性に強い 動きが想定外になることも
主な出力 キャラ中心の短編・ループ動画 実写風プロンプトによる短編映像

🧠 FramePackの仕組み

  1. まず、1枚のイラスト(静止画)を生成(例:Stable Diffusion)
  2. 次に、キャラクターの動きを簡単に指示(プロンプトやモーション)
  3. AIが自動的に中間フレームを補間して滑らかに動く映像を出力

Point:補間方式のため、処理が軽く、高速!


⚠ 現状の制約と注意点

制約 内容
🎭 複数キャラ同時制御が苦手 AとBが別の動きをするなどは破綻しやすい
🧭 シーンの整合性が維持しづらい 背景・副要素(猫、車など)の動きが崩れやすい
🔄 動画の切り替えでワープすることも ショットの接続時に不自然なジャンプが起きることあり

しかし、これらの制限は「軽量で誰でも動かせる」という利点と表裏一体です。


✨ 活用の可能性(おすすめ用途)

  • SNS向けの短編キャラアニメーション
  • VTuber風の一枚絵ループ演出
  • キャラクター設定資料の動くポートフォリオ
  • AIイラスト生成の次のステップとして

🚀 次回予告

👉 [FramePack入門講座 #02:FramePackのインストール手順と初期設定]


軽量・柔軟・高品質

FramePackは、これからの個人クリエイターや学習者にとって、まさに“動くイラスト”の第一歩となるツールです。