[VSCode] 無料で使えるAI補完ツール Windsurf(旧Codeium)

1. インストール編 (VSCode編 / Windsurf専用エディタ編)

▶ Marketplaceからの導入方法

Windsurf (Codeium) は、Visual Studio CodeのMarketplaceから簡単にインストールできます。

  1. VSCodeを開き、左サイドバーの抽出アイコンから「拡張」を選択
  2. 検索バーに Windsurf Plugin (formerly Codeium) と入力
  3. Windsurf Plugin が表示されたら、「インストール」をクリック

インストールしても、再起動なしで使い始められます。

▶ プラグインの検索ワード

Windsurf Plugin (formerly Codeium)

微妙なスペルミスミスなので、“codeium” だけでもOKですが、他ツールに埋もれる場合もあるので、正式名で入力する方が確実です。

▶ 専用エディタが勝手に入る件への注意喚喙

Windsurfの拡張機能をインストールすると、独自の専用コードエディタ (Windsurf Editor)が自動でインストールされます。

  • 本体はVSCodeのフォーク。
  • 新しいエディタとして、Windsurf がスタートメニューに追加されます
  • 別のアプリとして起動するため、びっくりする人もいるかも。

「こんなの入れた覚えない」と思わず、落ち着いてスカウトしてください。

▶ VSCodeとの使用感想

  • VSCode内では、左サイドバーに W マークのアイコンが追加
  • 開くとChat / Explain / Refactor / Setting等が一括で設定可能
  • メモリ読みながらコードも生成してくれる
  • 表示や操作はやや狭いが、Copilotなどの有料ツールに負けずとも劣らない

実際の使用感想として、「これが無料なら十分すぎる」「Copilotの代換になる」と評価されている理由がよくわかります。

2. 初期設定とTips

  • VSCodeでの有効化手順 拡張機能インストール後、自動でアクティブになるが、動作しない場合は再起動するのが確実。左サイドバーに「Windsurf」のアイコンが表示されていれば認識されている。

  • settings.jsonに影響する項目 自動保存やインデント設定などに加え、以下が Windsurf に影響:

    "editor.wordWrap": "on",
    "editor.fontSize": 16,
    "files.trimTrailingWhitespace": true,
    "windsurf.snoozeTime": 60
    

    特に snoozeTime は「提案を抑制する時間(分)」を意味する。

  • 「Ctrl + I」でメニュー表示などの便利ショートカット Ctrl + I を押すと、関数ごとのリファクタリングメニューが出現。コメント付与・バグ修正・速度改善などの選択肢を一括で適用可能。

  • 「補完候補が出ないときは一度再起動せよ」的なトラブル対処法

    • 長時間開いたままだと補完が停止することがある → 再起動で解決
    • 左サイドバーの Windsurf アイコンが読み込み中のままになる → 再起動 or Reload Window
    • 補完が反応しない場合、裏でインデックス構築中の可能性あり(数分〜最大10分)

3. 使い方・特徴解説

  • コメントから関数を自動生成する挙動 JavaScriptやPythonファイル内で、コメントとして「関数の目的」を書くと、その意図に沿ってAIがコードを自動生成してくれます。

    // プレイヤーのスコアを計算して返す関数
    function
    

このように記述後、1〜2秒ほど待つか Ctrl + Space を押すと、自動的に関数名や処理内容が補完される。

  • Refactor, Explain, Autocomplete 各機能の違いと用途

    機能 内容 用途
    Autocomplete コードをリアルタイムで補完 通常の補完、ループ処理や関数呼び出しなどを簡略化
    Explain 選択したコードを自然言語で解説 他人のコードの理解、リバースエンジニアリング
    Refactor 選択範囲を改善・再構成 可読性向上、バグの排除、速度改善など
  • 関数ごとの提案と構文解説表示(超便利) 関数やブロックを選択すると、Ctrl + IでAIアクションメニューが表示され、コードの最適化やコメント追加などが可能。Windsurf独自の解説パネルが関数下部に常時表示されることもある。

  • 生成されたコードのクセ(インデント・表現の好み) Windsurfが生成するコードには、いくつかの特徴がある:

    • constlet を積極的に使う(ES6+準拠)
    • 三項演算子やテンプレートリテラルが多用される
    • コメントがやや丁寧(場合によっては冗長)
    • async/await より then/catch を提案することがある(設定次第)

    コードのスタイルが自分と合わない場合もあるので、参考コードとして受け取るのがコツ。

4. 良かった点・惜しい点

  • 無料でもここまでできるのはすごい
    Windsurf は、GitHub Copilot のような高機能AI補完を無料で提供している。VSCode上でチャット、補完、リファクタまで可能で、コーディングの効率が大幅に上がる。

  • だが自分の意図と違う提案が出ることもある
    コメントからの生成で関数名が好みと違ったり、処理順が若干ズレていたりするケースもある。あくまで「参考の叩き台」として使うのがベスト。

  • 常時表示される補助パネルが邪魔に感じる場合の対処
    補完された関数の下部に表示される Windsurf のアクションバー(Chat / Explain / Refactor など)が作業の邪魔になることがある。気になる場合は以下の方法で対処:

    • 閉じるには右上の をクリック(毎回表示される仕様)

    • settings.json にて以下を追記すると非表示制御可能な場合あり:

      "windsurf.inlineActions": false
      

    完全に無効にできないこともあるため、現時点では「付き合い方を慣れる」意識が必要。

5. 今後の期待や応用

  • バイブコーディング的なスタイルとの比較
    ChatGPTのように「自然言語だけでプログラミングを進める」バイブコーディングスタイルと比較すると、Windsurfは「構文の一部を補完・修正する」という補助スタイル寄り。
    ただし、コメントとCtrl + Iの組み合わせで近い体験ができる。

  • 他のAI支援ツール(Copilot, Cursor, Continueなど)との住み分け

    • GitHub Copilot:精度は高いが有料。ペアプロ的体験が得意。
    • Cursor:VSCodeベースの専用エディタ。プロンプトUIが充実。
    • Continue:オープンソースベース。独自モデルやAPI連携向け。
    • Windsurf:無料で多機能。導入も簡単。

    補完精度より「無料で広範囲に使えること」を重視するなら Windsurf は現状最有力の選択肢。

  • ノンエンジニア/学習者向けにも使えるか?
    コメントや日本語でもある程度意図が伝わるため、文法があやふやな初心者でも構造を提案してもらえる安心感あり。
    難しい記法を覚える前に「こんな感じで書くのか」と掴むには最適。

    ただし、生成されるコードを検証できる最低限の読解力は必要。完全初心者よりは「これから独学したい人」向け。